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機体を調留する場合の注意

グライダーは、飛行機に比べて機体が軽くできているばかりでなく、その割合に翼面積が大きいので、重量対翼面積の比、すなわち翼面荷重W/Sが30〜20kg/?uである。そのうえに、機体全体の重量とパイロットの重量比が小さいので、座席にパイロットが乗っているときと、乗っていないときとの差が大きい。たとえば、W/Sが30kg/?uから20kg/?uに変わり、20kg/?uは10kg/?uになってしまうので、少し強い風が吹くと、1−38図の(a)のように、吹き飛ばされてしまう。1−38図の(b)のように、ダイブブレーキまたはスポイラーが出ていると、揚力があまり増加しないので、ある程度防止することができる。

1−39図のように、うしろ向きにしてあればよいが、動翼を固定しなければならない。

後体に対して、風向が変化した場合

1−40図で、突風性の強い風がAおよびGのように吹くと、機体が浮き上がり、危険な状態になる。B,C,D,Eは、その心配はない。しかし、DおよびEは、動翼をマイナスにしておくと、破損することがあるので、座席の中の安全バンドを使って、操縦桿を固定する(運搬の項1−21図参照)。

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地上にグライダーを置いた場合の風向との関係

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方向舵の固定法

 

 

 

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